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2015.3.9

  • hiraokakeiko1129
  • 2015年3月10日
  • 読了時間: 2分

昨日の雨。

覚悟をして出かけたものの、

予想していたほどの寒さは感じず、

「うん、確実に春へ向かってるんだ、よし!」と、

丸くなっていた背中を少し正して歩く午後。

20年来、

上京して初めて私そのもので心を開いた友人に会いに。

初めて会ったあの日、

「この人と色んな話がしてみたい。」と強く引き寄せられた事を、

いつも鮮明に思い出せる。

テーブルを挟んで向かい合う彼女は、

あの頃から変わらず、私が好きな空気を纏っている。

何故か、彼女の前だと安心した子供の様になれる。

色んな選択をして、

それぞれの事情や思いを持ちながら暮らしていても、

ずっと変わらず、本質の部分を感じ取って向き合ってくれる。

理解しようと考えるのではなくて、

噛み砕いて相応しい言葉を見繕うでもなくて、

まるで白い画用紙にデッサンしていくように、

迷わず色をのせていくように、

耳を傾け語りかけてくれる。

お互いの心を、

一瞬でひとつの絵に描きあげる様な時間。

この不思議な感覚は、なんだろう?

当時から抱いていた何かが、

こうしてしっかりとした景色になって感じ取れた事が、

嬉しくて大切で仕方なかった。

なるほど...

答え合わせをする様に、

これまでたくさんの言葉を交わして来たのかもしれない。

彼女とは、

会話の速度、間や温度までも、

気づけば自然で居られる。

会話の糸口を見つける感覚が似ているのだろうか。

私が心底、

心を寄せている大切な人には、そんな共通点がある。

それを確信した。

遠くに居ても、

会えなくても、

思うだけで安心に包まれる。

例えるなら、

クジラの海の心の様な人。

遠くから呼んでも、

ちゃんと届いてる気がする。

「大丈夫だよ」って声を聞くかの様に、相手の心を感じられる。

彼女と会えた日は、

命の粒々がちゃんと流れ始める。

私の中に、

そんな人が居てくれることを、

今日また抱きしめている。

彼女はいつだって、

「この街で、最初に私を見つけてくれた人」

なのだから。

大丈夫だよね。

2015.3.10


 
 
 

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